« バーゲン・ハンティング(Bargain Hunting) | Main | 芝生(Lawn) »

November 27, 2004

長期国債(Treasury Bonds)

アメリカの国が発行する国債のうち、10年から30年の償還期間を持つ長期国債がTreasury Bondsと呼ばれます。また、2,3、5または10年の中期国債がTreasury Notes、一般に13週または26週の短期国債をTreasury Billsと呼びます。

ドル紙幣には、Federal Reserve Note とあり、また1ドル札をbill と呼ぶこともあり、両者で同じ単語が用いられるのは面白い感じがします。(要は紙切れということですから)


さて、アメリカは、国としてこれらの債権で借金をしています。日本のそれは、およそ570兆円ですがアメリカは、7兆5千億ドルほどです。どちらも庶民からどころか企業体としてみても範疇に入らない天文学的な数字です。

それほど大きな数字であるにもかかわらず、驚くことにアメリカのこの残高の広報は、毎日アップデートされ、1セント単位で記載されています。一方、日本は、四半期毎に億円単位です。一般的な企業の行動だと、逆になりそうなものですが、なぜかはこのようになっています。アメリカ借金の毎日の数字を見ていると、単調に増加数だけではなく減少する日もあったりして、意外な発見があります。

実際に数字を書くとどれほどの違いがわかりやすいかも知れません。

アメリカ:$7,517,849,423,608.38 (2004.11.24)
日本  :\571,427,100,000,000 (2004.6.30)

区切り点の位置の違いでずれはありますが、頭の7と5は同じ桁の数字です。

アメリカの債務を年次別に見ると、よく言われるように2001年のブッシュ政権になって着実に歩を進めています。でもよく見ると、今の残高の6割程度(今の日本の残高程度)は最後には財政が黒字化したと言われるクリントンの時代でも借金は0ではなく、帳簿上の黒字であったことがわかります。


日本でもアメリカでもこれまでの景気の低迷を受けて低金利の政策が行われていました。アメリカの金利の指標は、連銀が出す公定歩合でプライムレートと呼ばれます。このプライムレートはアメリカに於いて、その他の金融商品の基準として使われます。上の国債の金利もそうですし、日常的なものだと銀行金利だけでなく、クレジットカードの金利などもプライムレートプラスX%などと約款に書かれています。したがって、結構一般の人の生活に直結しています。

このプライムレートやそれに関連するものの動きは、こちらで見ることができます。(bank prime loanの項です。 )これでは、見にくいので見やすい表を探すと例えばこんなのがありました。これを見ると最近徐々にですが公益歩合あかがってきていることがわかりますし、日本では限りなく0に近かったものがアメリカでは4%であったことがわかります。

この金利が上がると、先に書いたように国債金利もあがります。為替が強いドルを証明していれば、金利高はドル高で相殺できますが、逆だと金利がより高くないとドル建債は売れにくい理屈です。これと同じことは、上のプライムレートと同じ表の下の方にあるMoody's seasonedの格付けの違いによる金利の違いが一例です。そのため、2000年頃に格付けをバンバン下げられた企業が、市場からの資金調達コストが上がるため、クレームを付けた訳ですね。

この日米の歴史的な公定歩合の差を追いかけてみると、日本の金利は、アメリカより低いことがわかります。このことは、これまで日本を初めとするアジア諸国がドル債をアメリカから買う動機として説明に使われています。もっともな話なのですが、アメリカの企業にしてみれば、基準金利が高いのでお金そのものを借りるとかなり資金コストがかかることになります。これまでは、株式市場がその受け皿となり、安価なコストで資金を供給していました。ところがここ数年は、その役割を受け切れていないかも知れません。基準金利は、国債を売るために下げられませんから、連銀は、適度なインフレを演出するのが必要に思えるのですが、どうでしょうか?


---
Treasury Bills: 短期国債
Treasury Notes: 中期国債
Treasury Bonds: 長期国債
prime rate: プライムレート
asset: 資産
debt: 負債
interest: 金利

Posted by skydaddy at November 27, 2004 11:59 AM
This page last updated at September 09, 2007 11:39 AM.