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November 30, 2004
環境に優しい(Environmental Friendly)
ヨーロッパでの新しい環境に関連した電気製品に対する規制が、2006年夏から施行されるため、それに対応するためにこの夏頃から本格的な業界の移行が始まっています。日本では某有名メーカーが企業戦略として環境をテーマに持ち上げたため、世界の先頭を切って多くの企業が昨年から今年にかけてこの対応を済ませています。
規制される内容で一番大きな問題は、鉛の使用が禁止されることです。電気製品での導体(電気を通す物=金属、特に銅)を繋ぐのにハンダが広く使われていますが、このハンダは鉛が主成分の一つであるため環境問題のやり玉に挙がったようです。
たったひとつハンダという材料を替えるだけのことなのですが、余りにも優秀な特性を持っているため(コスト、作業性、入手の容易さ、応用の広さなど)、そのまま他を替えずに代替することができないことが、問題を大きくしています。どちらかというと比較的安価な製品に使われる場合は、それほど大きな変化を必要としませんが、高額な製品になるほど代替に伴う周辺の変化が大きくなります。
日本では、昨年から家庭の大物家電の廃棄に際して、処理費用を払うように法律が施行されました。結局の所、製品単価が上がったことと同じなのですが、法律の作られたときと施行前後に話題になっただけで、その後は目立った報道もなく昔から有ったかのようになっています。(各個人の思いは違うかもしれませんが、世論としては見えにくくなっているように思います。)今回も同じようになるのでしょうか・・・。
これほどまでに、意識されている鉛ですが、世界中の車には「鉛電池」が入っています。そこに使われる鉛は、他のどんな用途よりもその使用量がダントツに多いことが判っています。つまり、自動車に使われる電池を管理しなければ、鉛の問題は大きく変化しないのです。
よく言われる8:2の法則に当てはめれば、自動車の電池が8で電気製品のハンダの鉛は、2の内の一部ということができます。通常の戦略では、問題が起こったときは8の方に資源を集中し対処するというのが常識です。それからすると電気製品の鉛問題は、全体に対する効果が小さく、その割りに費用はかなり大きい・・・普通は、競争に負ける選択だと言えます。
電気製品は車と違って家の中に多くあるからか、政治的な理由なのか、はたまた他の理由なのかは知りませんが、不自然な話ですね。
環境にまつわるものには、こういった矛盾を内包するものが少なくありません。電気自動車の電気を作るのに現状ではガソリン車以上の化石燃料が必要であるとか・・・。そういえば、ハイブリッド車にしても従来の何倍もの電池を積載しています。
多くの現代的生活は、偏在していたリソースを凝縮させるため、その過程とできあがった物によって大きな環境負荷が伴います。環境に優しい=負荷の低減であるならば、昔の環境を取り戻せと言われると現状の技術レベルだと現代生活の否定に繋がりかねないように思います。人は、昔(産業革命以前)の生活に戻れるものなのでしょうか?
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lead: なまり
solder: ハンダ
appliance: 電気製品
white goods: 白物家電(冷蔵庫、洗濯機などの大物の家電製品)
hybrid vehicle: ハイブリッド自動車
fossil fuel: 化石燃料
Posted by skydaddy at November 30, 2004 11:59 AM
This page last updated at September 09, 2007 11:39 AM.